No.346・『芝居しない存在のある演技の宇宙』@桃井かおり(1)

kneedrop2011-04-20

東日本大震災で確認された被災者数(19日現在)
・死者14、001人以上・行方不明者13、660人以上

「普遍の祈り」 DJ / KNEEDROP つづいてます。
『Workshop Create』@essay(1)
卑弥呼・オカッパ・COSMOS」のWORDを使い1200字の文章を書く課題が出た。


 『桃井かおりの目指す!芝居しない存在のある演技の宇宙』 
:dj/kneedrop


私がはじめて彼女に出遭ったのは14歳の時、1975年の秋(10月)だった。
おかっぱあたまの海ちゃんがTVのブラウン管の中でショーケンや川谷拓三らと負けず劣らず、アンニュィな喋り方で個性的な役を熱演していた。
そのTVドラマとは倉本聰、原案による東京の下町を舞台にした、照れ屋な板前の青年(萩原健一)と周囲の人々との触れ合いを描いた青春ドラマ『前略、おふくろ様』だった。
そのおかっぱあたまの海ちゃんがその人こそが『桃井かおり』であった。
3歳でクラシックバレエを始め12歳でイギリスのロイヤルアカデミーへ留学。20歳で映画デビュー。
現在まで69本の映画に出演している。現在はロサンジェルスを拠点にしている。
私が女性を好きになる時は相性のようなものがあるのかほとんど最初に出逢った時に決まってしまう。それはうまくまだ説明できないけれどオーラを感じてしまうかどうかである。
このオーラのある人なかなか何年かに一人ぐらいしか出逢えないんだけど彼女と14歳の時にブラウン管の中で出会った時もオーラを感じた。何故かわからないんだけどこの人をこれからもっと好きになって応援してゆくんだ!というメッセージは受け取っていた。
でもそれはやはり正しかった。演技から感じ取っていた彼女の仕事に対しての真摯さはやはり本物だった。
出逢ってから今も35年以上も私の中ではカリスマでありブランドでありCuteでありサムライであり群を抜いて今も私の中ではTopに君臨している。彼女の演技やしぐさは感性の極みである。彼女は年齢を重ねれば重ねるほど素敵な女性になっていってる。
彼女の魅力は人間として真摯さである。それゆえに役をとおして悪役でも演技のはしばしに真摯さが見え隠れしているのであるから、とうぜん感性が成熟している人が見れば彼女が俳優として人として本物だということは悟ることができる。やがて70年代後半、各TV局は彼女をドラマの主演に起用し一気にメインストリームに踊り出てひとり成功への階段を登りつめていった。映画界賞を多数受賞し日本を代表する女優になった。

代表作の映画やTVのタイトルをいったら彼女がいかに納得させる仕事をしてきたかが分かる。
タイトルは次の通りである。「幸福の黄色いハンカチ」「男たちの旅路」「ちょっとマイウェイ」「祭りが終わったとき」「もう頬づえはつかない」「ダウンタウン物語」「熱帯夜」「花へんろ」「SAYURI」である。(つづく)