No.195・『世界を知る力』BOOK REVIEW@寺島実郎(2)

kneedrop2010-04-20

    【二十四節気】   【 七十二候 】
4月20日  穀雨     葭 はじめて生ず(あしはじめてしょうず)・・・・・ あしが芽吹き始める
《BOOK REVIEW》−NO.15
「普遍の祈り」 DJ / KNEEDROP つづいてます。
寺島実郎さんの経歴です。北海道出身で現在多摩大学学長。
三井物産戦略研究所会長、財団法人日本総合研究所会長を兼任。現在62歳です。
そしてまあこれだけの経歴の持ち主ですから読みが非常に深いしいつも意見にぶれはないし、発想や考え方がフレキシブルで姜尚中さんや中沢新一さんのように共感させられる部分が多いです。
日本もこのような大人の方がたくさんいれば世界も安心できるのにな〜と以前から思っていました。
やはり業界でTOPの人はやはり本をたくさん読んでいます。本は人の思想や生き方や意見を学ぶ場です。(この人の意見を考えの中で自分を膨らませてくれるものだけ自分に取り入れてゆけばよいのです。自分にとって合う書物かどうかは本の中味を見れば今、自分が読むのに値するかは3分から5分あればわかります。そして自分を進化させるためには自己革新しなければならないのです。常に謙虚な気持ちを持ち合わせ学ぶことを止めてはいけません。自分を進化させる自己革新するには本や書物はさまざまな事象を教えてくれるます。そしててっとりばやくベースはフィールドワークの一環としてフットワークを軽くしておかなければいけません。何でも咀嚼するぞという好奇心これが人を変えます。社会、経済、平和 一流の芸術。文学、音楽、映像、美術など世界の扉は開かれているのです。
そしていろいろな業界の人と意見交換もしていますので持っている情報量も多いですし自分の考えをもてるだけの知識と経験を兼ね備えています。
第一線で活躍している人のものの考え方というものは知についての見識は絶対的なものがあり、思索する上でも大変重要なことを教わります。
この本の第1章は「時空を超える視野」という章ですが、このような素敵な文章が綴られています。
「わたしたちは普段、「時代が進めばものの見方がより広がり進化するものだ」と漠然と信じている。
けれど、戦後日本の世界認識は、むしろ、アメリカなる存在の影響を受けて、きわめてアメリカ的で融通の利かないものへと変容してしまった。言葉を換えるなら、戦後という時空間に閉じ込められたことで、戦前にさえ見えていたことも見えなくなってしまったのである。
こういった世界認識をあらためるには、アメリカというプリズムに頼らずに対象となる世界を直視することが大切だ。戦後という限定的な時空を超えて、視野を広げて見ること。そこから話を始めるしかない。

                                        PHP新書 「世界を知る力」より一部抜粋。
ここのような素晴らしい文章が書かれています。
そしてこの本は、広い視野から世界を把握する「全体知」のあり方を説いています。
この力を養うためには「鳥の眼」と「虫の眼」の両方が重要と指摘し複数の境界に立つ「マージナルマン」という生き方も紹介しています。
寺島実郎さんのホームページやブログやその他にも寺島実郎さんについても賛否両論の意見が出ています。
いろいろな人の意見に触れることもこのインターネットの醍醐味です・・・。
また今度、ゆっくり寺島先生について深く著作や発言なども含めこの番組でご紹介しますね。(おしまい)

Was it wonderful day for you!?
Thankyou for listening to THE PRAYER OF UNIVERSAL.
                                                   FROM  DJ / KNEEDROP

時代との対話 寺島実郎対談集

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