No.192・『 1Q84 』 BOOK3@村上春樹 (1)

kneedrop2010-04-17

《BOOK REVIEW》−NO.14
『僕らが考えるよりも
     もうちょっと大きなことを村上さんは仕組んでいるような気がします。』
            国境を越えて繋ぐもの『1Q84×Robert Campbellより

こんにちは! DJ / KNEEDROPです。4月の17回目の放送です。
みなさん元気でやっていますか!「普遍の祈り」この番組はFREE LIFEの提供でお送りします。
いや〜やっとわが町もさくらが咲きましたよ。もう目がまぶしいぐらいです。
さくらが楽しめる期間はおよそ20日間といいますので、20日間はうきうきしていましょう。
それでは作日、深夜0時を迎えいよいよ『 1Q84 』BOOK3が発売になりました。
いや〜実は2月ぐらいに予約しまして、待ちきれなく、本日のTV番組「王様のブランチ」BOOKのランキング&レビューのコーナーを毎週、予約録画しているのですが。午前中に録画内容を見てしまったらさすがに待ちきれなくなってしまい今日、夕方、購入しました。
それからフリードリンクのあるレストランに直行しまして、読んできました。只今8章まで読みました。
この本『 1Q84 』の作品。はっきりいいますけど、最高傑作だと思います。村上作品としても日本の文壇の中でもです。いや〜たんたんと読めてしまってどんどん『 1Q84 』の世界に引きずり込まれました。
しかし、この小説、本ってこんなに面白かったっけという感想が素直に湧いてくるんです。
長い小説なのにすらすら読めてしまって流石〜春樹読ませるなという感じです。
記録的にも平成で一番売れた本として紹介されています。TVなどのインタビューでは五感を使って味わえる小説だというところが村上春樹の魅力と女性の方が答えていました。
確かにいつも情景や登場人物の心理など緻密に描写されていていますし、登場人物がまた魅力的で圧巻です。
ただ単に面白いといううだけでなく、作者はこの小説を持って私たちに何を伝えようとしているのかということも
考えなければいけないと思うのです。思索するには絶好のTEXTだと思います。
私はまずこの本から小説の表現の可能性を教わりました。(この番組で以前のオンエアした( No.126・『 1Q84 BOOK 3 』4月発売! @ ’2010元旦新聞(2)の広告でもいっていたように ))ここまで読ませ考えさせることができるのかと。たった1冊の小説が社会的事件になっているわけです。
TVではこんなことも編集者の方はいっていました。「この本は100万人がいたら100万とおりの読み方が出来ると作品である。そして何度読んでも新しい発見がある小説だと語っていました。
まさに普遍性を兼ね備えてしまった小説になったわけです。
もう村上春樹さんは成熟したと申し上げておきます。確実に作品ごとに進化しています。まさに彼のポジショニングは音楽界でいえば坂本龍一的ポジショニングで一人勝ちという感じです。どうして春樹だけが他国でも翻訳され国際的に海外でも読まれつづけられているのでしょうか?その理由とは何故、この作家なのか?!それはこの作品を読んいただければ理解できます。なにも説明はいらないわけです。
読まれた方、誰もが共通していたのはあともう少しでこの小説が終わってしまうと残念がり、もう少しこの至福の時間が長く続いてほしいと読者に思わせたというのは凄いことだと思いました。
先日お亡くなりになられた井上ひさし先生もこの本を絶賛していました。(つづく)

1Q84 BOOK 3

1Q84 BOOK 3