No.86・井上陽水@『 最後のニュース 』(6)

kneedrop2009-08-27

A world of 1200letters
『1200字の言葉の世界』−9

「普遍の祈り」 DJ / KNEEDROP 
つづいてます。
あと、`82年「LION & PELICAN」というアルバムに「ワカンナイ」という曲が収録されていますが、この作品はあの宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」の詩に陽水さんがインスピレーションを受けて作った作品といわれています。本人も大好きな歌だそうです。
『 最後のNEWS 』という作品は41歳の時に陽水さんが筑紫哲也さんにTBSの夜の報道ニュース番組「NEWS23」としてエンディングテーマとして依頼された際に、書き上げた作品です。
この作品も陽水さんの最高傑作のひとつで、ハンサムボーイ(1990年10月21日) というアルバムに収められています。
この詩の内容は地球上の様々な時事問題、報道番組のエンディングテーマで暗殺、人口爆発、エネルギー資源問題、捕鯨問題、地球温暖化問題、戦争、薬物依存症、男女同権などを想起させる台詞を多数羅列したバラードナンバーとなっている。演奏もアコースティック・ギターの弾き語りにコードを奏でるキーボードとドラムが加わるのみのきわめてシンプルなもの。               フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より一部抜粋。
『 最後のニュース 』は社会的にもプロテストソングとしてメッセージ性のある作品と考えれば「white」というアルバムから約、12年ぶりに書かれたこの曲は曲調こそはスローバラードですが、書き上げられた詞の内容は筋金入りでシャープに地球上の様々な時事問題がみごとに投影され、久し振りの正面からストレートに投げ込まれたスーパースピードボール(超剛速球)という比喩が的を得ていて陽水さんの力量を魅せつけられた作品となりました。
この作品は筑紫さんを始め、各著名人やアーテイストからもリスナーの方まで、、賛辞が多い楽曲として迎えられました。私としては1曲の歌の持つ力が社会に与える影響をあらためて痛感させられた作品でした。
また、歌詞中に「フロンガス」のフレーズがあるが、近年、陽水はこの曲をライブなどで披露する際、時代性を考慮してかこの部分を「二酸化炭素」に置き換えている。
それではYOU TUBEに「ワカンナイ」と筑紫さんの没後にTBS系で放送された追悼特別番組で陽水さん本人が、自ら出演して演奏した『最後のニュース』の動画がありますのでご覧下さい。(しばらく、掲載しておきます。)
あと(2002年)に発表された映画『たそがれ清兵衛』主題歌の「決められたリズム」もよい作品ですのでお薦めしておきます。        


https://youtu.be/V9jwgUvSHdc

              (つづく)



























































THE PRAYER OF UNIVERSA