No.72・LAST SCENE @ 『狂い咲きサンダーロード』(4)

kneedrop2009-07-31

《CINEMA REVIEW》−4
──────1980−ダイナマイトプロダクションNo,1 CRAZY THUNDER ROAD─────
「普遍の祈り」 DJ / KNEEDROP つづいてます。
そんな、あなたの青春の映画のBEST1位はなんですかと訊かれれば、私は何の迷いもなく、 この1980年に封切られた、石井聰亙監督の『狂い咲きサンダーロード』という映画を挙げます。
それは、私の青春がいっぱい、詰まっている映画だからです。
そして、この作品は、山田辰夫さんのデビュー作にもかかわらず、初主演という大役に大抜擢され、演技こそ、気合いの入った体当たりの演技で、暴走族の特攻隊長役のアウトサイダーを、見事に演じきって、日本アカデミー賞報知映画賞・横浜映画祭 各新人賞を授賞したのです。
この作品はもちろん、1980年に製作された映画ですので、観ていない方がたくさんいると思います。
こんな映画が日本にあったんだと思い、びっくりされるかもしれません。
映画評価も低予算で作られているのに、各雑誌や批評でも評価がSランクが多いのも、うれしいところです。
結構、ストーリーはゲイの右翼など出てきて、ストーリー展開としては未熟な部分もありますが、映画のラストシーンにエンディング曲として、泉谷しげるさんの「翼なき野郎ども」のイントロが流れ始めた時から、クライマックスは終わりせりふが吐かれます。
70年代を生き抜いてきたひとりの男のドラマで、この泉谷さんの名曲「翼なき野郎ども」とあい絡まって、ラストシーンからエンディングの曲がかかりながら、オートバイで突走る場面が私は最高に好きです。このラストシーンは圧巻です。私は日本映画のラストシーンのなかで一番好きです!最高に共感します。それではこのラストシーンの映像がありますのでご覧下さい!
URLはこちらです。http://www.youtube.com/watch?v=NBNFHYfe5ro

そして、石井聰亙監督、音楽&アートディレクター、泉谷しげる、他狂映社+ダイナマイトプロダクションから贈られた素晴らしいそして、文字どおり、ダイナマイトな映画です。
あとこの映画の一番最後にダイナマイトプロダクションNO.1からメッセージが出ます。全国の〜
この全国〜の先は、映画最後の画面に出ますので、ぜひ、観て、メッセージを確認してください!
そして、デビュー作は一番その人らしい作品だといわれていますのでぜひ、レンタルショップでもよいので、この映画を、自分の1980年という時代と向き合い、大音量、大画面でぜひ、体感し、山田辰夫さんの演技を思う存分堪能して下さい。
こんな素敵な映画で若い、山田辰夫さんにいつでも会えるし、あなたを忘れません。このオンエアの内容、話すのに、今回この映画また、観ましたがやっぱり最高でした!
そして、再度、ありがとう、山田辰夫さん!心より、ご冥福をお祈りいたします。(おしまい)DJ/KNEEDROPでした。