No.44・DVD『100年インタビュー』@坂本龍一

kneedrop2009-05-27

《DVD REVIEW》−NO.1
「普遍の祈り」 DJ / KNEEDROP つづいてます。
私がもっとも影響を受けたミュジーシャンで、デビューした時期から現在までリアルタイムで、
作品と活動を全部見て知っているのは坂本龍一さんと佐野元春さんです。
この二人がデビューしたのは、坂本さんはソロデビューもYMOとしてのデビューも‘78で、佐野さんが80年デビューです。ふたりは日本の音楽を創生したミュージシャンとしては年代的には、
次のジェネレーションに値する方々で私が二番目に多感な高校生の時期に出会いました。
この番組でも以前にNHK−FMのラジオ番組「サウンドストリート」のDJをふたりがしていたことを紹介しました。‘80以降当時、二人とも、非常に格好よく、そして優しくて、ラジカルで知的でユーモアのあるふたりでした。
もう一言付け加えれば坂本さんも既成概念にとらわれずアカデミックでやんちゃな感じもありもあり佐野さんはいい意味でクレイジーですばしこっくCOOLでな一面を兼ね備えているとゆう感じでした。
私は今も影響を受けていますが、当時ずいぶんこのふたりにはいろんなことを教わりました。
それで坂本さんの私の印象というと、兄貴的存在でカリスマ性があり、クラシックから現代音楽にも精通していて音楽教授であり、社会学や哲学や思想の本を好み、音楽家として彼だけが持つ稀有な才能(オリジナリティとセンス)と創られる音楽のジャンルにも幅があり、楽曲のレベルも高く、世界が認める日本を代表する音楽家というところです。
NHKのTVで『100年インタビュー』というシリーズの番組があるのですが、その番組にも以前出演していて、昨日紹介した本同様、こちらはインタビュー形式で幼児期から最近までの自分史と今までの活動を語っています。
この番組を録画し4回目以降ぐらいだったと思うのですが教授が大変興味深いことを話されていることに気づきましたのでその話を伝えます。
番組始まっておそらく40分以降の発言です。
その章とは【新たな音楽を目指して】の対談のこのくだりなんですが
渡邊: (自分のオリジナルの音楽や音もしくは音楽にまつわる表現について)追求しているところ、その到達点ってみたいなのはあるんですか!?
教授:あると思うんですけど何かを追求しているんだけど自分でも何々で、こうひとつの言葉では言いがたい何かですよね。それは漠然としたものかもしれない。
そして、(その後癒しのについての話題の後に次に渡邊あゆみアナウンサーは教授にこのような質問を投げかけました)
渡邊:さきほど例に取ったヒットラーがある曲にメッセージを付けて表現する音楽はおこがましすぎるからイヤだといった坂本さんとしてはどういう風にしてメッセージをこの曲に何を持ってメッセージという風に捉えればいいんでしょう、私たちは (つづく)

100年インタビュー 坂本龍一 [DVD]

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