No.36・『アンドリュー・ワイエス』@福島県立美術館

kneedrop2009-04-30

《EVENT》−4(())


こんにちは! DJ/ KNEEDROPです。
みなさんごきげんいかかですか。
元気でやっていますか! 4月の3回目の放送です。
「普遍の祈り」この番組はFREE LIFEの提供でお送りします。

二十四節気では4月20頃が穀雨(こくう)で意は春のあたたかい雨が降って穀類の芽が伸びるです。
そしてG Wも始まりましたが世界的に豚インフルエンザの感染の話題がありました。
感染が拡大しないように願い祈るばかりです…。
それでは今、福島県立美術館で5月10日(日)まで開催されています、アンドリュー・ワイエスの展覧会・創造の道程(みち)に先日、友人と行ってきましたので、アンドリュー・ワイエスについて今日はオンエアします。
アンドリュー・ワイエスAndrew Wyeth,1917年7月12日 - 2009年1月16日)は、20世紀のアメリカの画家。
アメリカン・リアリズムの代表的画家であり、アメリカの国民的画家といえます。
日本においてもたびたび展覧会で紹介され、人気が高い画家です。
経歴1917年、ペンシルベニア州フィラデルフィア郊外のチャッズ・フォードに生まれ、心身ともに虚弱であったワイエスは、ほとんど学校教育を受けず、家庭教師から読み書きを習いました。絵の師は著名なイラストレーター(挿絵画家)であった父親(N.C.ワイエス)でした。ワイエスは自宅のある、生地チャッズ・フォードと、別荘のあるメーン州クッシングの2つの場所以外にはほとんど旅行もせず、彼の作品はほとんどすべて、この2つの場所の風景と、そこに暮らす人々とがテーマになっています。 フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より一部抜粋。
今回の創造の道程(みち)の展覧会はBunkamuraザ・ミュージアムから愛知県美術館へそして福島県立美術館へ巡回してきました。
私が始めて観覧したのも福島県立美術館で‘95年に6月から7月にかけての展覧会の時でした。
タイトルは『アンドリュー・ワイエスアメリカの郷愁ー心の風景を描く』でした。
この時は初期から最新作にいたる代表作で回顧するもので日本においてその当時は過去最大の展覧会でした
その時も描かれていた作品は同じく個人的な関わりの中で育まれた人生への深い洞察や機知に富んだまなざしにより、不思議な静をたたえた神秘的ともいえる絵画世界を生み出していました。


今回の展覧会はワイエスの芸術が生み出される過程に焦点をあて素描や水彩などの習作から完成作品いたる創造のプロセスを作品によってたどる内容です。
今回は「習作」が多いのが大きな特徴で、「習作」は画家の制作のプロセスが見れ素描は貴重なものです。たとえば自然(庭や木々など)の描写は細部にわたり細かく描かれていて驚きます。これぞアメリカンリアリズムといったところです。
最近、私が一流の芸術作品を観たり聴いたりして共通に感じる所はまずポリシーやこだわりが明確にあり、細かく
細部にも気配りがあり、あらかじめ計算がされていたかのように丁寧に作られていることを感じます。
そしてオリジナリティの中に普遍性を兼ね備えていて、永く時代の潮流にも呑まれることなく輝かしい光を放ち続けている点が共通していることを発見しました。
今回のワイエス展ではビデオが2本放映されています。
ひとつは彼の生家とアトリエや作品が描かれた場所の映像と2本目はお孫さんによるワイエス氏へのインタビュー映像です。彼はインタビューで話していましたが、私の描いた作品の中から私の風景に対しての愛情を感じてほしいということと、芸術を制作するには年齢は関係ないと語っていました。
私も作品を作る際はいろんな観点から丁寧にそして作品に愛情をもって書き上げたいと思いました。
そして父から教えこまれたというワイエスパワーの種はアメリカン・リアリズムを追求し見事に花を咲かせました。みなさんも時間がありましたら、どうかその素晴らしい花を体感するために『アンドリュー・ワイエス』展・福島県立美術館へ足を運ばれてみたらいかがでしょうか!
最後に私がワイエスさんから感銘を受けた言葉を載せて終わりにします。 『事実、私は、ある人間の芸術といものはそのひとの愛が達する深さと同じところまでしか行けないと思っています。』
では また DJ / KNEEDROPでした。

クリスチーナの世界 (ワイエス画集)

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ワイエス画集3 ヘルガ

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