No.378・『普遍の祈り』(1)巻【書評2】@櫻井ミッチェル(2)

kneedrop2011-07-04

《BOOK REVIEW》−NO.26
「普遍の祈り」 DJ / KNEEDROP つづいてます。
宮澤賢治さんの「世界全体が幸せにならないうちは個人の幸福はありえない。」と
いう言葉に衝撃を受けた私は学生の頃青春18きっぷを握りしめ、花巻に行きました。
賢治ワールドにすっかり魅了され、教師になっても底力を発揮してくれました。
彼は農民でありながら教師、哲学者、詩人、童話屋さん、天文学者でした。
きっとまだたくさんの鞄をお持ちで、想像もつかないほどの分野に彼の意識を広げて
宇宙の塵として今も漂っているのでしょう。
 同じく、現代版宮沢賢治さん五十嵐氏もたくさんの鞄をお持ちで例えると、一つのコンサートのよう。
弾けるオープニング!奇想天外な演出。歌詞が心に染み入るポップス。泣かせるバラード。心和むMC。
青春時代の矛盾や孤独、憧れ希望を思い起こさせる詩集『闇の記憶』からの懐かしくて恋しい気持ち。
甘くて苦い香り。ギターの弾き語り。観客総立ちのロック!!一体感。また逢いたくなるアンコール。
クロージングしてもまだ冷めぬ感動と感謝。遠回りして帰りたくなる夜の道。
瞳を閉じる前にそっと手を合わせたくなる普遍の祈り。まどろみの中でなおまだ残る響き。
どうかこの本を手に取って自分を解放してあげてほしいのです。肩書や体裁のために固くなってしまった
鎧を脱ぎ捨てて。不安や怒り、恐怖から心の緊張を解きほぐすために。穏やかな微笑みがほんの少し取り戻せるかも。
「春の宵」♪世界ノ ミンナガ 苦シミノ時間カラ解キ放タレマスヨウニ イツドンナ時ニモ光ガ届キマスヨウニ(略) 祈りの必要のない、みんなが幸せに満たされた時代が訪れますように。感謝をこめて。(了)


Thankyou for listening to  THE PRAYER OF UNIVERSAL.
I wish you have good day tommrow !?.                 FROM  DJ / KNEEDROP