No.211・『 村上春樹 研究 』宣言!@村上春樹 (3)

kneedrop2010-05-11

A world of 1200 letters 『1200字の言葉の世界』
「普遍の祈り」 DJ / KNEEDROP つづいてます。
この活動も今回の村上さん同様、泉谷さんの方が年代的には前になり作品執筆とチャリティライブの募金の違いはあれ、それが私の一番好きな泉谷さんと村上氏ということはなんとも私としては言葉にならないぐらい素晴らしい事と受け止め感銘を受けていました。そしてこのアンダーグランドの著作の仕事はSONG WRITERでいえばまさにBOB DYLAN的泉谷しげる的な仕事なわけです。
自分で取材して真実を唄う姿勢と自分で取材して真意を書き上げる作業は同様なのです・・・。 

『若い読者のための短編小説案内』のあとがきにアメリカに滞在していた期間に大学で授業らしきものを行った際に毎週、みんなで短編小説をひとつ読んでああでもない、こうでもない、とわいわいがやがや討論をした。
その際に参加者(学生)に要求したことが3つある。というような大変興味深い彼が本を読まれる際に心がけていことが記されていてまずは今後小説を書く以前にどのような点に注意し手本となるテキストを読むべきかということは大変参考になる意見として聞き取ることができた。 
1.何度も何度もテキストを読むこと、細部まで暗記するくらいに読むこと。
2.そのテキストを好きになろうと精いっぱい努力をすること(つまり冷笑的にならないように努めること。
3.本を読みながら頭に浮かんだ疑問点を、どんなに些細なことでも(むしろ些細なこと、つまらないことのほうが望ましい)こまめにリストアップしていくこと。そしてみんなの前でそれを口に出すのを恥ずかしがらないこと、である。
この3つは真剣に本を読み込むにあたって、僕自身が常日頃心がけているポイントでもある。
以前この番組のNo.78・のところでの下段のところへこのような言葉をオンエアした。その言葉とは
どうしても1冊だけにしろと言われたら、僕はやはり迷うことなくスコット・フィッツジェラルドこの「グレート・ギャツビー」を選ぶ。この「グレート・ギャツビー」は僕にとって、多くのことを学び、多くの励ましを受け小説家としての目標となり、定点となり、小説世界の座標軸となった。僕は隅から隅まで丁寧に何度も何度もこの作品を読み返し、多くの部分をほとんど暗記してしまった。 
というふうに「隅から隅まで丁寧に何度も何度もこの(自分が手本とする)作品を読み返し、多くの部分をほとんど暗記してしまった。」といえるほど読み込みをする。(でもこれはBANDで音楽のナンバーをコピー演奏する際にすることと似ている)それがやがて血となり肉となるということです。
咀嚼できるまで何度も何度もおそらく文章の言い回しやリズムやセンスまでいいと思えたものを一つのアートとして叩き込むということです。この常日頃討論するという際に掲げたテキストを読む際に心がけている村上さんのポイントをつかむことができただけでも今日の収穫は大きかったです。
そしてどうして小説を書く際に彼の著作を手本とし評論を読んだりするのかは非常に学ぶべきものが多いということと書き方や小説の題材として提起してくるものが奥深いというところです。
ROCKやJAZZをはじめとするや音楽のさまざまなアプローチやアートとしての表現から学ぶべきものと村上春樹の文学は物語りとしての小説や文学の表現の可能性の部分で音楽表現ですからスタイルは異なりますが、非常に同じレベルに私としては有るように思えるのです。
このような物語としての文学の成功者としてのアプローチは大変興味深いし、やはりまだ私には力量不足でうまく説明できませんが、そのあたりが私に小説を書いてみたいと思わせた要因と分析します。
坂本龍一氏、同様、村上春樹氏とともにこの時代を生きられることと出会えたことに感謝します。
それで、最後に宣言ですが彼の著作をみなさんへ提案し紹介することを目的とし、彼の作品を出来れば年代順にこの番組で題材として掲げ定期的にオンエアしみなさんへは新しい何かを捕まえていただけたらと思いますし私自身はこの番組で学んだことを自分の創作に生かしてゆければと思っています。
これから定期的に村上春樹氏の作品を題材として掲げみなさんと一緒に楽しんでオンエアしたいと考えています。
(おしまい)



Thankyou for listening to THE PRAYER OF UNIVERSAL.

I wish you have good day tommrow !?.                 FROM  DJ / KNEEDROP 


若い読者のための短編小説案内

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村上春樹 イエローページ〈3〉 (幻冬舎文庫)

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村上春樹にご用心

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