No.275・『 文化勲章受賞!』@安藤忠雄 

kneedrop2010-10-28

《INFORMATIONー19》
文化勲章安藤忠雄さん「根性ない若者…刺激・文化力ある建築さらに」

文化勲章を受章した安藤忠雄さん(瀧誠四郎撮影) 「賞をいただくというのは、スタートか終わりかのどっちか。今回は私にとってスタートライン。建築を続ける限り、全力でいきますよ」

 三軒長屋の一つを切り取り鉄筋コンクリートの小住宅にした初期の代表作「住吉の長屋」(昭和51年)以来、建築界を席巻してきた安藤忠雄さん(69)の創造意欲は、受章を機にさらに燃え上がっている。

 大阪で生まれ、独学で学んだ建築。コンクリートの力強さ、素材感を特徴にした「コンクリート打(う)ち放(はな)し」の技法を使い、日本をはじめ欧米でも活躍。近年では環境に調和させた建物にも取り組む。過去にとらわれない大胆な発想で新しい地平を開くが、常に社会と関わる思想がベースだ。

 「経済力で日本は世界に存在感を示してきた。今それがなくなってきている。これから日本は文化力で、存在を示していかんと」

 昨年は、ベネチアの中世建築を美術館として再生させるなど抜群の行動力を世界で発揮する。しかし、最近、海外から日本を見つめたとき、若者のガッツのなさが心配だという。「元気のない日本やからこそ心の中に夢を持って走らなあかん。自分たちの造る建築が次代の人に刺激を与え、夢を与えることができれば」。そのエネルギーは衰えることを知らない。
                    2010.10.26 13:18 サンケイニュースより


建築家 安藤忠雄

建築家 安藤忠雄

安藤忠雄の建築 0

安藤忠雄の建築 0

建築に夢をみた (NHKライブラリー)

建築に夢をみた (NHKライブラリー)